ねずみのすもう

精神科医のねずみ

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

パワハラ考

最近、職場でのパワハラで抑うつになり当科を受診する患者さんがとても多い。といっても、現場を見ていないのでパワハラと断定するのは難しく、パワハラの定義とは...という込み入った議論には迂闊に入り込めない。厳密にいえば労基署などの管轄になるのかも…

ヒットの法則

鬼滅の刃が大ヒットである。この作品、ファンの方には大怒られが発生しそうなのだが、まだ5巻くらいまでしか読んでいない。ちょっと前に銭湯行ったときに休憩ルームに置いてあったのを読んだまでである。読み始めて、まず「大正時代というが大正何年なのだろ…

人文学に関する雑感

以前のエントリーにも書いた気がするが、もともと英語と日本史・世界史など文系科目が得意だった。人間のタイプとしても、エヴィデンス主義の現代の医者というより人文学者寄りだと思う。医学部に進んでも、「なんでお前、文系に行かなかったんだ?」と訝し…

「教養」についての雑感

現代ほど「教養」という言葉がときに称揚され、時にpgrされている時代はないのではないか。 ときは明治大正・旧制高校のエリート教育華やかなりし頃、「教養」はステイタスであった。学生は古今東西の著書を読み漁り、ちょっとイイ感じになった婦女子を「Mäd…

オイディプス王

精神科医がネット上で期待されている役割のひとつは、ホロっとくるような「落としどころ」のある、自己啓発的な話をすることだろうと思う。 しかし、この手の話は語り手がある程度美男美女でないと説得力がなくなったり胡散臭くなってしまうきらいがある。あ…