ねずみのすもう

精神科医のねずみ

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

春日武彦先生のこと

春日武彦(1951~)という精神科の先生がいる。松沢病院医長、墨東病院精神科部長など、精神科医としてバリバリの王道コースを歩みながら1993年「ロマンティックな狂気は存在するか」で作家デビューし、以後臨床経験に裏打ちされた独特のエッセイを書き続けて…

余は如何にして精神科医となりし乎

もともと歴史とか英語とか文系科目の方が得意で、高校生の頃もはじめは文系学部に進もうと思っていた。なんとなくだがphaさん(当時まだネット上にいなかったけど)みたいな、学識の深さをオーラとして漂わせながら超然と生きる存在に憧れがあったような気もす…

「陰翳礼賛」感想

「...昔の御殿や妓楼などでは、天井を高く、廊下を廣く取り、何十畳敷きと云う大きな部屋を仕切るのが普通であったとすると、その屋内にはいつもこう云う闇が狭霧の如く立ちこめていたのであろう。そしてやんごとない上たちは、その闇の灰汁にどっぷり漬かっ…

ねずみのすもう

ツイッターを初めて1年余りが過ぎた。 元来SNSにあまり関心がなかった上、2013年ころの「バカッター」騒ぎの記憶はいまだ生々しく、自分のような脇の甘い人間がはじめたら100%不用意な発言をして炎上すると考え手を出さずにいたのが、始めたきっかけはよく…